ニカラグアのラム酒は世界的な高級品として認められる

ニカラグアはラテンアメリカの共和制国家の一つであり、ホンジュラスとコスタリカと国境を接しています。

中央アメリカの中では最も広い国土を有している国とされているものの、その歴史はかなり凄惨なものがあり、未だに様々な点で他国に後れをとっている国として評されてしまうことが少なくありません。

ではこのニカラグアとはどういった歴史を持つのかというと、まずその歴史の中で特に大きな要素となるのが、かつてスペイン植民地であったということです。

これは他のラテンアメリカでも同様のことが言えますが、1492年のスペインでは当時の女王であったイサベル1世の援助のもと、クリストーバル・コロンが新大陸アメリカを発見したことによって歴史が大きく動きました。

スペイン人は発見した新大陸に多くの移民を送っていき、先住民を過酷な労働に従事させる植民地政策を開始したのです。

これによって当時のスペインは莫大な富を得たことは間違いありませんが、同時にラテンアメリカ諸国にとっては過酷な時代の幕開けともなりました。

この国はかつてよりカリブ海を拠点として活動するイギリス海賊の襲撃があったため、太平洋諸国と比較するとスペインの影響力は小さかったとされていますが、苦しい状況があったということは変わりがありません。

そうした状況は近代まで継続することとなり、スペインの支配から脱したのは1821年のことでした。

その後は一時メキシコ帝国に併合され、1823年には中央アメリカ連合州として独立するもののその連合も1838年に崩壊、その後も長らく様々な争いがニカラグアの中では発生し、特に1936年から1979年まで続いたソモサ王朝時代には、当時の大統領による政治と国家の私物化が発生することとなってしまいました。

結局そうした独裁政治が革命によって終結し、政府と反政府勢力などの戦闘が終結したのは1987年のことです。

1996年になるとようやく民主的な大統領選挙が行われて新政権が樹立し、ニカラグアという一つの国家としてひとまずのまとまりを見せるようになったのです。

ただソモサ王朝の終焉に繋がった革命によって開発がいびつな形になったという事実も存在しており、国民所得や識字率などは中央アメリカの中でも特に低い水準にあります。

近年になってからは観光業への注力などが始まり、一次産業として生産されているサトウキビを原料としたラム酒は世界的な高級品として認められるようにもなってきました。

現段階ではまだまだ課題が多いということは事実ですし、かつての歴史も決して明るいものではありません。

しかし現在のニカラグアは今後の発展が十分に期待できる国となっています。